30代独身女と恐怖の激痛 その4 完結

ようやく名前が呼ばれ、まずはレントゲン室に案内された。台の上に横になって下さいと、看護師が鷹揚な声で告げた。しかしとにかく腰が痛い私は時間をかけて何とか台に上がり横臥する体勢を取った。その後、仰向けにも転がされ数枚のレントゲンを撮られた。
その後、ややあってようやく診察室へ。すでにレントゲン写真は用意されていた。

「うん、別に骨に異常はないね」
「……ほ」
「まあ、だから筋肉だね」
「筋肉」
「骨は大丈夫だから問題ないよ」
(え…滅茶苦茶痛いのに問題ないんだ)
「んー……薬、いる?」
「い、いります下さい」
むしろ薬を貰う為にわざわざ待ち合わせの時間をずらしてまで病院にきてるくらいなのだ。薬がなくてはとてもじゃないが有楽町くんだりまで出掛ける事は出来そうになかった。
「そっかー……」
(なんでちょっと不服そうなんだ)
「ちょっと腰叩くね。どう?大丈夫」
「あ、はい……痛くはない、ですね」
「んー、薬、いる?」
「いります!」
だから薬はくれ!!痛みどめをくれ!!頼むから!!骨が大丈夫なのは分かったから!!
「ん、分かった」
「はあ、あ、どうも、ありがとうございました……」
どうやらもう診察は終わったらしい。一応書き込んでおくが、別にこの医師はヤブではない。
その後、処方箋を貰い薬局へ移動。薬局には先客が一名しかおらず直ぐに薬を出してもらえた。
「腰痛いの?」
「あ、はい……」
若い薬剤師の男性はにこやかで感じの良い人だった。
「ぎっくり腰かな?でもぎっくり腰だと歩けないんだけど」
「あー……昨日はほぼ歩けなかったですね」
(でも仕事は行ったけどな)
「あ、やっぱり。じゃあぎっくり腰だね~」
「そう、ですか……」
(これ、ぎっくり腰だったのか)
そうなのだ、実はここで漸く何故腰が痛いのか、その病名を知る事になった。
薬局を出るとすぐさまバスに乗り込み駅へ向かった。急ぎ有楽町へ。
約束の12時まではかなり余裕があり、11時過ぎには着きそうだったが友人には一応11時半に再度変更の旨をつたえた。友人には迷惑をかけてしまい大変申し訳ない気持ちだった。

そもそも、なぜぎっくり腰になどなったのか。先の記事で記載した通り、私はずっと腰に違和感を覚えていた。
その少し前から私は家にいる間中、常にパソコンの前で座椅子に座っていた。十時間以上も。それを数日続けた事により私の腰にはかなりの負荷がかかっていたらしい。

人生では二番目に痛い怪我であった。



激痛話はとりあえずこれでおしまい。
次回はぎっくり腰が行く名探偵コナンコラボカフェの様子について、です。
また来てくれよな!!

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